五條天神社 最古の宝船図   

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日本最古の宝船図

節分に日本最古の左図の宝船(有料)を配布されているのでいただいてきました。縦39.5cm 横53cmの大きさの木版画でした。この宝船が江戸に伝わり、七福神が乗り込んだ宝船になったといわれています。

以下は、五條天神社宝船のリーフレットの説明文です。

嘉賀美能加和(カガミノカワ)宝船由緒略記

 この宝船の古図は日本最古の宝船といわれ、船に稲穂を一束乗せただけの簡素なもので、世に比類のない珍(メデ)たきものである。

 この宝船は、何時からあったものかさだかでないが、室町時代(1338〜1568)節分祭の当日には毎年宮中および親王や公家に献上されていたといわれ、一般大衆には配布されていなかった。しかし、大正時代の中期に蒐集家の希望が多くなったため配布数を限定して一般に配布することになった。

 この宝船は、当社の御祭神である少彦名命が神王の命を受けて、高天原から出雲の国に天降りませたときに乗り給える天の御田地船(アメノミタカラブネ)である。出雲の国で大巳貴命(オオナムチノミコト・大国主命)と出会い、二柱の大神が力をあわせて天下を造営し、医術、禁厭(注 まじない)を始め一切の諸病を救い、安産を守ることになった。

 本来「宝」という字義には、田目(タカラ)という意味があり、その田から生れ出る稲ばかり世に貴きものはない。また、イネとは命根ということで、人の露命をつなぐ根元であって稲にまさる宝はほかになく、稲を作る農民を「オホンタカラ」といっているのをみてもわかる。

 朱印の神如加持とは、中央の丸い朱印の神代九文字のことで、「テイヨクヘリホミイ」と読み、特に意味はわからないが、お祈りのことばである。(この神代文字は皇国固有の神代文字で後世のひらがなの文字の基になったといわれる。聖徳太子のときに漢字が用いられるようになってからは使わられなくなった。) 

 毎日この宝船に、厄除け、病除けを祈願すれば、年中つつがなく世上の波を渡り安全を保つことができる誠にありがたき宝船である。


五條天神社

♪通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの細道じゃ 天神様の細道じゃ ちっと通してくだしゃんせ 御用のないもの通しゃせぬ この子の七つのお祝いに お札を納めに参ります いきはよいよい 帰りは怖い 怖いながらも 通りゃんせ 通りゃんせ♪

と、歌われている天神様は、左の写真の五條天神社です。この歌は古くからあり、江戸時代に通行手形のない者を通さない関所に由来する遊戯歌といわれています。

♪京の五条の橋の上 大の男の弁慶は 長い長刀ふりあげて 牛若めがけて切りかかる♪

と、歌われている橋は、現在の鴨川の五条大橋でなく、当時神社の東側に流れていた西洞院川にかかっていた橋といわれています。また、神社北側の通りは松原通ですが、かっては五条大路と呼ばれ清水寺に続く参詣道でした。この歌は、謡曲「橋弁慶」を題材にして明治末に作られたものです。

その他、義経、弁慶と五條天神社とのかかわりも社伝として伝承されています。

 往時は広大な森があり、5丁(約550m)もある天神様の細道が続く洛中では最も古い神社の一つで、最大の鎮守の森を有する神社であったが、保元の乱、応仁の乱、蛤御門の変、鳥羽伏見の戦いなどで焼失し、現在の本殿のみになってしまいました。

以下は、五條天神社発行のリーフレットからです。

五條天神社(天使社)由緒略記

鎮座地 京都市下京区西洞院通松原南入

祭神 @少彦名命(医薬の祖神) 
    A大巳貴命(大国主命で@の神と共に国を治める)
    B天照皇大神(健康、太陽の神)

光仁帝大和の宇多に祀られしを、桓武帝遷都の際平安城五条の地に移し給ひ天使の宮と崇め給ひ尊信最も深し、後鳥羽院の御時五條天神宮と勅称あらせらる。往昔は松原通りは当時の五条通りなりしを以てなり、高倉院の頃、世に伝えられる牛若丸と弁慶との出合の地は此の五條の森なりと云ふ。

当時の境内は東西4丁(注 約440m)、南北5丁(注 約550m)あり、非常に広く社殿もまた広壮なりしも度々の災火により、幾変遷を経て、元治元年甲子の兵火(注 1864年蛤御門の変)に烏有に帰すを依て孝明帝御金60両を下賜せらる氏子及信徒は帝の御心を畏み宮殿を造営したりき。

 ついで明治21年弊殿を再建す爾来星霜を経るに及び御本殿大破し雨露を凌ぎがたく昭和8年10月御本殿を始め諸建物を改築し、また、平成4年にも本殿御屋根の修復を始め、末社の新造、境内を整備し、現在に至る。

 祭神は医薬禁厭を始めさせ給ひし神なる事を以て其の恩頼(ミタマノフユ)により此の社に詣で特に節分には宝船等を求むる事盛に行はれ明治以降に於ては厄除けの為参詣する者多し。
(2005.02.16)

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